伏流水と潮風と景色が最高の治療薬(島根県隠岐の島町・卯敷)

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小児ぜんそくのあった少年は小学生の頃、毎夏この村で過ごした。いつしかぜんそくは治った。大人になった少年は、都会で積み重なった心の傷を癒しに20数年ぶりに村を訪れた。祖母は十数年前に亡くなり、村には遠縁にあたる老人たちが数人いるだけ。でも、やっぱりこの村は傷を癒してくれた。この村でレストランを経営する人が言うには、ここの海には山水が流れ込んでいるため、浅い海底から最高の水質の伏流水が湧いているとのこと。伏流水、潮風、景色、人、この村にあるすべてのものが最高の治療薬になるのですね。

 

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