聖徳太子が人魚のために建てた天空のお寺【観音正寺】

西国三十三箇所巡礼には槙尾山・施福寺を筆頭に難所がいくつかあります。第32番札所・滋賀の観音正寺もその一つ。

表参道1300段の石段。駐車場からでも300段。

2年前、この300段を上がり切った所で財布を車に忘れてきた事を思い出しました。財布がなければ拝観料も払えないし、朱印を捺してもらう納経料も払えない。

「この300段をもう一度降りて、もう一度登らないといけない??!!!」

さすがに無理。と思い、「今日は受付の外からお寺の伽藍を拝んで帰りましょう」ということに。

帰ろうとしたその時、受付の女性に声を掛けられました。

事情を話すと、

「たまにいらっしゃるのよ、そういう方が。いいのよ」

と、こころよく入山料と納経のお代を貸してくれました。

帰宅後、お礼状を添えて品物をお贈りして以来、その方と何度かメールのやり取り。

そして、二度目の観音正寺。

2年ぶりにその人にお会いできました。

曰く、週に一度出勤するかどうか。2年前も今日もその出勤日にあたり、本当にご縁を感じます。

そして、さらに三度目。

ご住職の岡村遍導さんともお会いできて、ご住職手ずから結縁紐を右手首に結んで頂きました。

こういうご縁は幸せのバロメーターの一つですね。

感謝合掌。

観音正寺

その時に撮影した写真です。

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